こんにちは、当サイト管理人の黒糖です。
イタリア旅行の楽しみといえば、やっぱり食事。焼きたてのピザに、チーズが絡んだパスタ、街歩きの途中で食べるジェラート。旅程を考えているだけでも、お腹がすいてきます。
ただ、「イタリアならどこでも同じ料理が名物」というわけではありません。ローマでは卵やチーズを使ったパスタ、フィレンツェでは肉料理、ヴェネツィアでは魚介料理というように、訪れる街によって食卓の表情が変わります。
その土地で食べたい一皿を決めておくこと。これだけで、現地のメニュー選びがぐっと楽になりますよ。この記事では都市別の定番料理から、日本でおなじみのペペロンチーノの探し方、実際のメニュー料金、注文時の注意点まで紹介します。
- 都市ごとに食べたいイタリアの郷土料理
- 本場のパスタやピザを選ぶポイント
- 公式メニューで確認できる食事料金の実例
- 注文や店選びで失敗を減らすコツ
イタリア旅行の食事は地域で選ぼう
まず知っておきたいのは、イタリア料理には地域ごとの個性があること。全国的に親しまれる料理もありますが、旅行では街と料理を結び付けて選ぶと、食事の楽しみが広がります。
北部・中部・南部で変わる食文化
北部では、米を使ったリゾットやバター、チーズを生かした料理が目立ちます。ミラノのサフラン入りリゾットは、その代表格。一方、同じ北部でも海に面したヴェネツィアでは、魚介を使った料理が食卓を彩ります。
中部にあるローマでは、羊乳のチーズや豚肉の加工品を使うパスタが定番。フィレンツェを含むトスカーナでは、牛肉のグリルに加え、豆、野菜、パンを使った素朴な料理も親しまれています。
南部ではトマトやオリーブオイル、魚介を使った料理が豊富。ナポリのピザや、シチリアのナス入りパスタなどが分かりやすい例ですね。ただし、これは大まかな傾向で、地方ごと、店ごとにさまざまな料理があります。
一都市につき一皿を決めておく
限られた日程ですべての名物を食べようとすると、食事が予定をこなす作業になりがちです。私は、まず「この街ではこれを食べたい」という一皿を決め、残りはその日の気分で選ぶ方法をおすすめします。
パスタを楽しむ日は、ローマのカルボナーラやボローニャのタリアテッレ。
肉料理を主役にする日は、フィレンツェのビステッカやミラノのオッソブーコ。
海の味を楽しむ日は、ヴェネツィアの魚介料理。
気軽に食べたい日は、ナポリのピザやシチリアのアランチーニが候補になります。
毎食レストランに入らなくても大丈夫。昼は軽食、夜は郷土料理という組み合わせなら、観光する時間もお腹の余裕も残せます。
ローマで食べたい定番パスタ
ローマは、日本でもおなじみのパスタを本場の味で楽しめる街です。料理名だけでなく、主な材料を知っておくと、その日に食べたい味を選びやすくなります。
カルボナーラとカチョ・エ・ペペ
カルボナーラは、卵、ペコリーノ・ロマーノなどのチーズ、グアンチャーレ、黒こしょうを使うのが代表的な作り方。グアンチャーレは豚の頬から首周りの肉を塩漬けして熟成させた食材です。
伝統的な作り方では生クリームを使わず、卵とチーズで濃厚な口当たりを作ります。日本のクリームたっぷりのタイプを想像していると、チーズの塩気や肉のうま味が印象に残るかもしれません。
一方、カチョ・エ・ペペはチーズと黒こしょうを中心に仕上げるパスタ。材料はシンプルですが、チーズのコクとこしょうの香りを楽しめる一皿です。「肉が入っていないから、あっさり」とは限らないのも面白いところ。
どちらも塩気やチーズの風味がはっきりしています。二人で別々の料理を注文するなら、片方をトマト系にすると味の違いを楽しみやすいですよ。取り分けたい場合は、注文時に店へひと言確認してください。
アマトリチャーナとグリーチャ
アマトリチャーナは、トマト、グアンチャーレ、ペコリーノなどを使う料理です。名前の由来はラツィオ州のアマトリーチェ。ローマのレストランでも定番として親しまれています。
トマトの酸味に肉のうま味が重なるので、濃厚な卵系よりトマト系が好きなあなたにぴったり。穴の開いた長いパスタのブカティーニや、短い筒状のパスタなど、麺の種類は店によって異なります。
グリーチャは、グアンチャーレ、ペコリーノ、黒こしょうを使い、通常はトマトも卵も加えない料理。具材が少ないぶん、肉の脂の香りやチーズの味をじっくり感じられます。
ローマのパスタは材料で選ぶと簡単。卵のコクならカルボナーラ、チーズとこしょうならカチョ・エ・ペペ、トマト入りならアマトリチャーナ、肉とチーズを味わうならグリーチャが候補です。
小腹にはスップリもおすすめ
パスタ以外のローマらしい軽食なら、スップリも候補に入れてみてください。米を使った揚げ物で、トマト味の米にモッツァレラを包むタイプがよく知られています。
ピザの切り売り店などで扱われることがあり、昼食を軽く済ませたいときにも便利。ただ、店によって大きさや具材が違うので、夕食前ならまず一つから。カルボナーラ風などのアレンジもあり、パスタとは別の形でローマらしい味を楽しめます。
ナポリでは焼きたてのピザを
ナポリを訪れるなら、やはりピザは外せません。具材の豪華さだけでなく、生地の香りや焼き上がりも味わってみてください。
まずはマルゲリータかマリナーラ
マルゲリータは、トマト、モッツァレラ、バジルなどを使う定番です。ナポリ風のピザは、一般に縁にふくらみがあり、中心部分は薄く柔らかな仕上がり。日本の宅配ピザとは食感が違うこともあります。
焼きたては中心が柔らかいため、ナイフとフォークで切りながら食べても自然です。持ち上げたときに具が落ちそうだからといって、食べ方を間違えているわけではありません。
マリナーラは、トマト、にんにく、オレガノなどを使い、通常はチーズをのせないタイプ。「海」という言葉を連想しますが、魚介のピザという意味ではないのでご注意を。
チーズのコクを楽しみたいならマルゲリータ、トマトとにんにく、生地の組み合わせを味わいたいならマリナーラ。最初の一枚は、この二つから選ぶと違いがつかみやすいと思います。
ローマ風や切り売りとの違い
イタリア旅行でピザを食べ比べるなら、ローマ風も面白い存在です。丸いローマ風ピザには、薄く伸ばしてパリッと焼くタイプがあります。同じ「ピザ」でも、ナポリ風とは食感がかなり変わりますよ。
また、四角い天板で焼いて切り分けるピッツァ・アル・ターリオは、気軽な昼食にも向くスタイル。量り売りの場合があるため、表示価格が一切れ分なのか、重さ当たりなのかを確かめましょう。
具材を楽しみたい日は、ブッラータや野菜をのせたピザも候補になります。ただし、料理写真だけを見てナポリ風かローマ風かを決めつけず、店の説明も参考にしてください。

フィレンツェは肉と素朴な郷土料理
フィレンツェの食事は、大きなステーキだけではありません。野菜や豆、パンを生かした料理にも、トスカーナらしさが詰まっています。
ビステッカは量と単価を確認
ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナは、厚みのある骨付き牛肉を焼く、フィレンツェを代表する料理。肉を主役にした夕食を楽しみたい日に向いています。
ここで大切なのが注文の単位。メニューに書かれた価格が、一皿分ではなく100グラム当たりや1キログラム当たりのことがあります。最低注文重量が決まっている場合もあるので、金額だけを見て注文しないようにしましょう。
焼く前に「何グラムで、肉だけの合計はいくらになるか」を確認すると安心です。骨付きの場合は、表示される重量がすべて食べられる部分とは限りません。二人で分けるときも、人数を伝えて量を相談してください。
伝統的には中心を赤く残す焼き方が特徴ですが、好みに合うかどうかは別の話。しっかり火の通った肉が好きなら、その希望に対応できるか注文前に聞きましょう。難しければ、煮込みなど別の料理を選ぶ方法もあります。
リボッリータとランプレドット
リボッリータは、パン、豆、野菜などを煮込んだ料理。汁がさらさらしたスープというより、具材とパンがなじんだ、食べ応えのある仕上がりがよく見られます。
肉やチーズの料理が続いた日の気分転換にもよい一皿です。ただし、野菜中心の料理でも、だしなどの材料は店によって異なります。食材に制限がある場合は名前だけで判断せず、内容を確かめてください。
トマトとパンを使ったパッパ・アル・ポモドーロも、トスカーナらしい家庭的な料理。パンを無駄なくおいしく食べる知恵が感じられます。
軽食なら、牛の胃を煮込んだランプレドットをパンに挟む食べ方も有名です。内臓料理が好きなら試したいところですが、苦手なら無理をする必要はありません。現地の名物は、好奇心と自分の好みの両方で選んで大丈夫ですよ。
◆黒糖のワンポイントアドバイス
大きな肉料理を食べる日は、前菜やパスタを最初から人数分ずつ頼まないほうが、最後まで楽しみやすいかなと思います。まず肉の量を相談してから、ほかの料理を決めてみてください。
ヴェネツィアは魚介とチケッティ
ヴェネツィアでは、水辺の街らしい魚介料理を楽しみたいところ。しっかり食べるレストランと、小さな料理をつまむバーカロを使い分けると、旅の食事に変化が生まれます。
魚介パスタと土地らしい一皿
アサリを使ったボンゴレや、イカ墨のパスタは魚介好きにうれしい選択肢です。ただし、ボンゴレはヴェネツィアだけの郷土料理ではなく、イタリアのほかの海沿いの地域でも親しまれています。
より土地らしい料理を選ぶなら、サルデ・イン・サオールにも注目。イワシを玉ねぎや酢などと合わせる料理で、店によって干しぶどうや松の実が加わります。魚料理でも、塩焼きやフライとは違う甘酸っぱさを楽しめます。
ビゴリ・イン・サルサは、太めの麺に玉ねぎとアンチョビなどを使ったソースを合わせる料理。大きなエビがのった料理のような華やかさはありませんが、魚のうま味を味わいたいときに向いています。

魚介の盛り合わせも、人数や食欲に合わせて注文したい料理です。「本日の魚」のように固定価格が見えない品は、調理法と量、合計金額を確認してから頼みましょう。

チケッティで少しずつ味わう
チケッティは、ヴェネツィアのバーカロなどで楽しめる小さな料理のこと。パンに具をのせたもの、魚介の小皿、揚げ物など、店頭に並ぶ内容はさまざまです。
代表的な具の一つが、干しダラを油などと合わせてなめらかにするバッカラ・マンテカート。少量ずつ選べるので、「魚介料理をいろいろ試したいけれど、大皿は食べ切れない」という日に向いています。
注文するときは、欲しいものを指さし、個数を伝える方法でも構いません。値段が一個単位なのか盛り合わせなのかを確認し、まず少量から追加すると予算も調整しやすくなります。
ワインと楽しむイメージがありますが、お酒が苦手なら飲めるものを相談しましょう。店によって席の有無や利用方法が違うので、座ってゆっくり食べたい場合は、その点もチェックしてください。
ミラノとボローニャの名物料理
北部の都市を巡るなら、ミラノでは米料理や肉料理、ボローニャでは卵を使ったパスタに注目してみましょう。同じ旅の中でも、ローマとは違うおいしさに出会えます。
ミラノはリゾットとオッソブーコ
リゾット・アッラ・ミラネーゼは、サフランの黄色が印象的なミラノの名物。米の食感と、だしやチーズ、バターなどの風味を楽しむ料理です。
リゾットは日本のおかゆと同じではありません。仕上がりには店ごとの違いがありますが、米の歯応えを残すタイプもあり、「柔らかいご飯」を期待して頼むと印象が違うかもしれません。
オッソブーコは、骨付きの仔牛のすね肉を煮込んだ料理。ミラノ風リゾットと一緒に提供されることもあります。一皿に両方含まれるのか、それぞれ別注文なのかをメニューで確認しましょう。
肉の揚げ物が好きなら、コトレッタ・アッラ・ミラネーゼも候補です。仔牛肉に衣を付けて焼き揚げる料理で、骨付きの厚いタイプや、大きく薄くしたタイプなどがあります。大きさが気になる場合は、注文前に聞いてみてください。
ボローニャはラグーと詰め物パスタ
ボローニャでまず食べたいのが、タリアテッレ・アル・ラグー。平たいリボン状のパスタに、肉を煮込んだソースを合わせる料理です。
日本で「ボロネーゼ」と聞くとスパゲッティを思い浮かべるかもしれませんが、現地の伝統的な組み合わせを楽しむなら、タリアテッレに注目。幅のある麺と肉のソースが合わさる食感を味わってみてください。
トルテッリーニ・イン・ブロードは、小さな詰め物パスタをスープに浮かべた料理です。ラグーのパスタとは口当たりが変わりますが、中身やスープには肉を使うことが多く、野菜だけの料理ではありません。
ラザニアも定番の一つ。旅程にボローニャを入れるなら、昼をタリアテッレ、別の食事を詰め物パスタというように分けると、一度に頼みすぎず楽しめます。前菜のモルタデッラなども気になりますが、お腹と相談しながら選びましょう。
シチリアで食べたい料理とお菓子
シチリアでは、ナス、魚介、米、リコッタなどを使った料理やお菓子が楽しめます。島の中でも街によって違いがあるので、「シチリア料理」という一括りから、もう一歩踏み込んでみてください。
ノルマとアランチーニ
カターニアにゆかりのあるパスタ・アッラ・ノルマは、トマト、揚げナス、リコッタ・サラータ、バジルなどを使う料理。肉のソースとは違う、ナスのうま味とチーズの塩気が楽しめます。
魚が好きなら、イワシを使うパスタ・コン・レ・サルデも候補です。ウイキョウや干しぶどう、松の実などを組み合わせる作り方があり、日本で親しんだ魚介パスタとは違う香りに出会えるかもしれません。
軽食には米の揚げ物のアランチーニ。地域によってアランチーネとも呼ばれ、形や具材にも違いがあります。ラグー入り、チーズ入りなど、ケースの表示を見ながら選びましょう。
野菜料理なら、ナスなどを甘酸っぱく仕上げるカポナータもおすすめ。パスタの付け合わせ感覚で追加するときは、前菜としてどのくらいの量が出るのか聞いておくと安心です。
カンノーロとグラニータ
カンノーロは、筒状の生地にリコッタのクリームなどを詰めたお菓子。複数形ではカンノーリと呼ばれます。チョコレートやピスタチオなどを添えるタイプもあり、見た目にも楽しい一品です。
一方、グラニータは氷菓の一種。シチリアではブリオッシュと一緒に楽しむ食べ方もあります。レモン、アーモンド、コーヒーなど、店の味の種類を眺める時間も楽しみの一つですね。
カンノーロはシチリア以外でも販売されています。島を訪れない旅でも食べられますが、「どこで食べたか」と「どの地域のお菓子か」は分けて考えると、食文化への理解が深まります。

ペペロンチーノは本場にある?
日本でおなじみのペペロンチーノも、イタリア旅行で食べられる料理です。ただ、呼び方やメニューへの載り方には違いがあります。
料理名はアーリオ・オーリオ
探すときの目印は、Spaghetti aglio, olio e peperoncinoという表記。アーリオはにんにく、オーリオは油、ペペロンチーノは唐辛子を意味します。
日本のように「ペペロンチーノ」だけで注文すると、料理名として意図が伝わりにくいことがあります。スマートフォンにイタリア語の料理名を保存して、メニューと照らし合わせると分かりやすいですよ。
シンプルな家庭料理としても親しまれていますが、どのレストランにも必ずあるわけではありません。「本場には存在しない」でも「どこでも頼める」でもなく、店のメニュー次第と考えましょう。
また、アンチョビやパン粉などを加えたアレンジもあります。料理名に続く材料まで読むと、日本で想像していた味との違いを減らせます。辛さが気になる場合は、注文前に相談してください。
麺とソースを一緒に選ぶ
イタリア旅行のパスタ選びでは、ソースだけでなく麺の名前にも注目してみてください。スパゲッティ、リガトーニ、タリアテッレでは、口に入れたときの食感やソースの絡み方が変わります。
メニューに麺とソースの組み合わせが書かれているなら、まずはその一皿を楽しむのがおすすめ。麺の変更に対応できる店もありますが、自由に組み替えられることが前提ではありません。
トマト入りを示す「ポモドーロ」、魚介を示す「フルッティ・ディ・マーレ」、イカ墨を示す「ネロ・ディ・セッピア」など、気になる言葉を少し覚えるだけでも選びやすくなります。
ジェラートとカフェも旅の楽しみ
食後のデザートだけでなく、観光の合間のおやつもイタリア旅行の楽しみです。レストランで満腹になる前に、甘いものを楽しむ余白も残しておきましょう。
ジェラートはサイズから選ぶ
ジェラートを注文するときは、まずカップかコーンを選び、サイズと価格、選べる味の数を確認します。味を増やした場合の扱いや、追加トッピングの料金は店ごとに違います。
チョコレートやヘーゼルナッツなどの濃厚な味、レモンやイチゴなどの果実系など、好みに合わせて選んでみてください。何種類も一度に試すより、小さなサイズで日を分けて楽しむ方法もあります。
ショーケースの色や盛り方だけで、おいしさや品質が決まるわけではありません。原材料の説明や価格表示、気になることを聞けるかどうかも、店選びの参考になります。

ティラミスと朝のカプチーノ
レストランのデザートなら、ティラミスも定番。マスカルポーネやコーヒー、ココアなどを使い、店によって甘さや口当たり、盛り付けが変わります。
お酒を使うレシピもあるため、避けたい場合は確認してください。食後に必ずデザートを頼む必要はなく、お腹に余裕があれば注文するくらいで大丈夫です。

朝食にはバールでコーヒーと甘いパンを楽しむ方法もあります。イタリアで「カフェ」と頼むと、一般にエスプレッソを指します。日本の大きなカップのコーヒーを想像していると、量に驚くかもしれません。
カプチーノは朝によく飲まれますが、午後に注文してはいけない決まりではありません。店で提供されていれば、自分の好みで楽しんでください。ただし、カウンターとテーブル席で料金が異なる店もあります。
イタリア旅行の食費を具体的に知る
食事代は、都市だけでなく店舗、料理、利用する席、注文量で変わります。ここでは全国平均ではなく、2026年10月11日に確認した公式公開メニューの掲載額を紹介します。来店時の価格を保証するものではなく、予算を考えるための実例です。
ナポリとローマの料金実例
ナポリ|ダ・ミケーレ本店
マルゲリータは6ユーロ、マリナーラは5.50ユーロ。水は2ユーロ、コペルトは0.50ユーロと記載されています。
マルゲリータ一枚、水一本、コペルト一人分を合計すると、掲載額に基づく計算は8.50ユーロです。ほかの注文は含みません。
ローマ|Tagliatella
カルボナーラは12ユーロ、カチョ・エ・ペペは12ユーロ、ティラミスは5ユーロ、コーラ330mlは3ユーロと掲載されています。
カルボナーラ、ティラミス、コーラを一つずつ選ぶと、商品代の小計は20ユーロ。この計算は、席料やサービス料などが不要であることを保証するものではありません。
この二例だけで「ナポリは必ず安い」「ローマではこの金額で食べられる」とは判断できません。料理も店舗形態も異なるため、あくまで注文内容と支払額の関係を見る材料として使ってください。
料理代以外を予算に入れる
食費を見積もるときは、料理の値段に飲み物、席料、サービス料、デザートなどを加えます。水やパンが出てきても、日本と同じように無料とは限りません。
コペルトは席やテーブルサービスに関する料金として表示されることがあり、サービス料とは区別して確認したい項目です。メニューの末尾も読み、分からない料金は注文前に聞きましょう。
一日の食費は、「朝食」「昼食」「夕食」「カフェやおやつ」を分けて考えると見落としを減らせます。ホテルに朝食が含まれる日と、朝から外食する日も分けておくと便利です。
円換算するときは、旅行時の為替と利用するカードなどの条件を使ってください。固定した換算レートで予算を決めず、まずユーロで必要額を把握するほうが、現地のメニューと照らし合わせやすくなります。
店選びと注文で迷わないコツ
食べたい料理が決まったら、次は店選びです。有名店の名前だけで決めず、メニュー、場所、営業時間、注文条件まで確認しておくと、現地で落ち着いて食事を楽しめます。
全コースを頼む必要はない
メニューでは、前菜がアンティパスティ、パスタやリゾットなどがプリミ、肉や魚の主菜がセコンディ、付け合わせがコントルニ、デザートがドルチに分かれています。
すべての欄から一品ずつ選ぶ必要はありません。単品注文のできる店なら、パスタと野菜、主菜と付け合わせなど、食欲に合わせて選べます。ただし、コース限定や最低注文条件がある店では、その案内が優先です。
肉料理を頼めば必ずサラダやポテトが付くとも限りません。付け合わせが含まれるか確認すれば、足りなくなったり、反対に頼みすぎたりするのを避けられます。
人数分より少ない料理を分けたいときも、店に確認してから注文しましょう。特に混雑するレストランでは、席の利用と注文のルールを尊重したいところです。
観光予定と食事時間を合わせる
昼食は12時半から14時台、夕食は19時半以降ににぎわう店が多いものの、営業時間は店舗ごとに異なります。日本の感覚で夕方早く入ろうとすると、まだ厨房が開いていない場合もあります。
店の営業時間と、温かい料理を注文できる時間が同じとは限りません。美術館の予約後や列車の到着後に利用するなら、厨房の営業時間も確認しておくと安心です。
早い時間に食べたい日は、通し営業の店や軽食店を候補にしておきましょう。パニーニなどを昼に選び、夕食に郷土料理を楽しむ組み合わせも使いやすいですよ。

口コミより先にメニューを見る
店を探すときは、まず食べたい郷土料理がメニューにあるかを確認してください。評価が高くても、ピザ専門店に肉料理を期待して行けば、食べたいものに出会えないことがあります。
口コミでは点数だけでなく、最近の料理写真、量、接客、会計についての具体的な記述を参考にしましょう。古いメニュー写真の料金は変わっている可能性があるので、公式情報や店頭表示を優先します。
観光名所の近くでもよい店はありますし、路地裏なら必ずよい店というわけでもありません。料理名と価格が分かり、注文前の質問に答えてもらえることを大切にしたいですね。
店選びや注文に不安があるなら、ローマの郷土料理を楽しむグルメツアーを旅の前半に入れる方法もあります。予約時には案内言語、試食の内容、飲み物の有無、歩く距離、キャンセル条件を確認してください。
◆黒糖のワンポイントアドバイス
私なら、絶対に食べたい夕食だけ先に候補を決めて、昼食には少し余白を残します。街を歩いて見つけた店に入れる自由も、旅行の楽しみとして取っておきたいですね。
イタリア旅行の食事FAQ
Q1. 初めてのイタリア旅行では何を食べるべきですか?
A. 訪れる街の名物を一皿ずつ選ぶのがおすすめです。ローマならカルボナーラ、ナポリならピザ、フィレンツェならビステッカ、ヴェネツィアなら魚介料理が候補になります。すべてを制覇しようとせず、好きな食材から選んでみてください。
Q2. ペペロンチーノは現地のレストランでも食べられますか?
A. 提供する店はあります。メニューでは「aglio, olio e peperoncino」が目印です。ただし、全店にある定番メニューではなく、魚やパン粉などが加わる場合もあります。シンプルなものを食べたいときは、材料を確認しましょう。
Q3. イタリア旅行では毎日パスタやピザになりますか?
A. いいえ。リゾット、肉や魚の主菜、野菜の付け合わせ、豆やパンのスープなども選べます。パンとチーズの軽食にする日があっても大丈夫。パスタが続いたら、メニューのセコンディやコントルニにも目を向けてみてください。
Q4. イタリアのレストランは一人でも利用できますか?
A. 一人で利用できる店はあります。入店時に一人であることを伝え、案内を受けましょう。大きな肉料理や二人前からの料理は条件を確認してください。切り売りピザ、パニーニ、単品で頼めるパスタなども、一人旅で選びやすい食事です。
Q5. 食事代を抑えながら郷土料理を楽しむには?
A. すべての食事を前菜からデザートまでそろえず、食べたい料理に予算を使う方法が向いています。昼は軽食、夜は郷土料理など、食事にメリハリを付けましょう。飲み物や追加料金も含めて判断し、安く見える単価だけで選ばないことが大切です。
街ごとの一皿を旅の思い出に
イタリア旅行の食事は、有名店を何軒回ったかよりも、その街でどんな一皿に出会ったかが心に残るもの。まずは訪問先と自分の好みを重ねて、食べたい料理を選んでみてください。
- ローマでは卵、チーズ、トマトの違いでパスタを選ぶ
- ナポリでは焼きたてのピザと生地の食感を楽しむ
- フィレンツェでは肉料理と素朴な野菜料理に注目する
- ヴェネツィアでは魚介料理やチケッティを味わう
- ミラノ、ボローニャ、シチリアでも土地の名物を探す
- 注文前に量、料金の単位、追加料金を確認する
「この街では、これを食べよう」。そんな小さな楽しみを旅程に添えておくと、観光の時間まで待ち遠しくなります。あなたのイタリア旅行に、お気に入りの一皿が見つかりますように。

