イタリア旅行の入国手続き|パスポート・EES・ETIAS

こんにちは、当サイト管理人の黒糖です。

イタリア旅行の準備では、航空券やホテルを決めたあとに「ビザはいる?」「EESとETIASは両方申請するの?」と、手続きの名前で立ち止まることがあります。似た略称でも、出発前にすることと、空港で行うことは別々です。

日本の一般旅券で短期の観光旅行をする場合、ビザは原則不要。ただし、パスポートの期限、シェンゲン圏全体の滞在日数、入国時に説明できる旅行予定などの条件があります。ビザがいらないからといって、パスポートだけ見て準備を終えるのは少し早いんですよ。

この記事では、あなたが日本からイタリアへ観光に行く場合を中心に、必要なものと手続きの順番を紹介します。情報の確認日は2026年10月10日です。EESは運用中ですが、ETIASは確認時点で申請受付前。旅行日の最新条件は、出発前に公式情報でも確認してください。

  • イタリア観光でビザが不要になる条件
  • パスポートの残存期間と滞在日数の数え方
  • EESとETIASの違いと必要な手続き
  • 乗り継ぎを含む入国の流れと準備する書類
目次

イタリア入国に必要なもの

まずは、入国に使う書類、国境で行う登録、今後始まる渡航認証を分けて見ていきましょう。ここを押さえると、自分が今するべき準備が見えてきます。

日本人の短期観光はビザ不要

日本国籍の人が日本の一般旅券を使ってイタリアへ短期の観光旅行をする場合、原則としてビザを取得する必要はありません。新婚旅行や休暇の旅行、知人への短期訪問などが代表的なケースです。ただし、滞在できる期間は「イタリアだけで90日」と考えないでください。

イタリアはシェンゲン圏に含まれており、通常のビザ免除による短期滞在では、あらゆる180日間のうち、シェンゲン圏全体で最大90日という条件が適用されます。フランスやドイツなどへの周遊も、この日数に含めて考える必要がありますよ。

必要書類と補助書類を分ける

まず必要なのは、条件を満たすパスポートの原本です。スマートフォンで撮った写真やコピーだけでは、国際線の搭乗や入国審査に使えません。ビザが必要な国籍・渡航目的の場合はビザも必要になり、ETIASが始まったあとは、自分の旅行日に渡航認証が必要か確認することになります。

加えて、旅行目的や滞在条件を説明できるよう、帰国便またはシェンゲン圏から出る交通手段の予約、ホテルの予約確認書、旅行日程、滞在を支えられる資金の証明を準備してください。すべての旅行者が毎回同じ書類を提出するわけではありませんが、質問されたときに示せる状態が大切です。

必ず手元に置くもの

有効なパスポート原本。自分の国籍・目的・旅行日に応じて必要となるビザや渡航認証。

説明のために準備するもの

出国予定が分かる予約、宿泊先の名称と住所、旅行日程、利用可能な資金を説明できる資料。

旅行中の備えとして持つもの

保険の契約情報、緊急連絡先、パスポートの控え。これらはパスポート原本の代わりにはなりません。

国籍や滞在資格による違い

この記事の前提は、日本国籍・一般旅券・短期観光です。日本に住んでいる外国籍の人は、日本在住という理由だけで同じ条件にはなりません。ビザの要否は、使用する旅券の国籍や滞在目的などによって確認してください。

一方、シェンゲン加盟国の有効な滞在許可や長期ビザを持つ人、EU市民の家族として特定の資格を持つ人などには、別の条件やEES・ETIASの適用除外があります。日本人であっても、留学先から旅行するケースなどでは一般の日本発観光旅行と同じ説明を当てはめないことが大切です。

パスポートの期限を確認する

パスポートは、旅行中に有効なら十分というわけではありません。出国予定日から逆算する残存期間と、発行日についての条件を確認します。

出国予定日から3か月以上

通常の短期滞在では、パスポートの有効期間がシェンゲン圏から出る予定日から3か月以上残っている必要があります。さらに、入国時点で過去10年以内に発行された旅券であることも条件です。残存期間は、イタリアに到着する日だけを基準に見ないでください。

例えば、2026年11月20日にローマから日本へ向けて出発し、その日にシェンゲン圏を出る旅程なら、期限確認の基準日は11月20日です。そこから3か月後の2027年2月20日まで有効か確認します。これは日付の数え方の例なので、あなたの実際の出国予定日に置き換えてくださいね。

イタリア観光のあとにフランスへ移動して帰国するなら、イタリアを離れる日ではなく、フランスなどからシェンゲン圏を出る日が基準になります。帰国便も圏内で乗り継ぐ場合は、最後に圏外へ飛ぶ空港からの出発日を見てください。

6か月残存との違い

海外旅行の案内でよく見る「残存6か月」は、すべての国で共通する条件ではありません。イタリアへの通常の短期観光では、基本となる条件はシェンゲン圏からの出国予定日後3か月以上です。ただし、経由国で入国する場合などには別の条件が関係することがあります。

期限がぎりぎりなら、旅程変更や延泊への余裕も考えて更新を検討しましょう。これは一律の追加条件ではなく、旅行計画上の備えです。「必要な期間」と「余裕として残しておきたい期間」を区別しておくと判断しやすくなります。

予約名と旅券情報をそろえる

期限だけでなく、航空券の氏名がパスポートのローマ字表記と合っているかも確認してください。結婚などで名字が変わった場合は、現在使う旅券と予約名の関係について、予約する前に航空会社へ確認しておくと安心です。

パスポートを更新すると旅券番号が変わります。予約に登録した番号の修正が必要かは航空会社ごとに確認し、ETIAS開始後は、新しいパスポートに対応する渡航認証が必要になることも覚えておきましょう。古い旅券番号で取得した認証をそのまま使えるとは考えないでください。

滞在日数は圏内全体で数える

数日の観光旅行なら問題になりにくいものの、欧州へ繰り返し出かける人や長めの周遊旅行では、過去の滞在も含めた計算が必要です。

180日のうち最大90日

「180日間のうち90日」は、1月から6月、7月から12月という固定の半年ではありません。滞在するそれぞれの日について、その日を含む過去180日間を見て、通常の短期滞在が90日を超えないか確認する考え方です。

また、入国日も出国日も滞在日として数えます。夜遅く到着したから初日は除く、朝に出発したから最終日は除く、という計算にはなりません。旅行の日数は「泊数」ではなく、入国日から出国日までの日付で確認してください。

例えば、過去180日内にフランスへ20日、ドイツへ15日滞在していれば、すでに合計35日を使っていることになります。ただし、今後の日付によって過去の滞在が180日の対象から外れるため、残り日数を一度引き算しただけで判断し続けるのは避けましょう。

国を移っても日数はリセットしない

ローマからパリ、パリからミュンヘンと移動しても、シェンゲン圏内の移動なら滞在日数は通算されます。イタリアを出た瞬間に90日が新しく始まる、という仕組みではありません。

英国やアイルランドはシェンゲン圏に含まれませんが、数日出れば過去の滞在歴が消えるわけではありません。圏内へ戻るときも過去180日間の履歴を確認する必要があります。英国などへ入るためのビザや電子渡航認証についても、イタリアの条件とは別に確認してください。

EESは国境で行う登録

EESは、欧州の外部国境を通過した記録を電子的に残す制度です。日本から来る短期の観光旅行者も、通常は対象になります。

全面運用と対象となる旅行者

EESは出入域システムのこと。2025年10月12日に段階導入が始まり、2026年4月10日から対象国の外部国境で全面運用されています。イタリアを含む対象国へ短期滞在する、非EU国籍の旅行者などの出入国情報を記録する仕組みです。

日本の一般旅券でビザなし観光をする人も通常は対象です。一方、対象国の滞在許可や長期ビザを持つ人などには例外があります。対象になるかどうかは、「日本人だから全員同じ」ではなく、旅行者の滞在資格も踏まえて判断されます。

事前の有料申請ではない

EESのために、日本で全員が有料のオンライン申請を済ませる必要はありません。通常は、最初にシェンゲン圏へ入る空港などで、係官の案内に従って登録や確認を行います。ETIASの申請と混同しないようにしましょう。

国境によっては、専用の端末を使って旅券情報を読み取ったり、顔画像などを登録したりします。機器の使い方や有人窓口との順番は、現場の表示に従ってください。日本の空港の自動化ゲートとまったく同じ操作だと考えず、分からなければ係官に尋ねれば大丈夫です。

EUの「Travel to Europe」アプリには、一部の対応国で情報を事前登録できる機能もあります。ただし利用は任意で、対応国や機能が異なり、国境での審査を置き換えるものではありません。イタリア旅行者全員の必須アプリとして案内されているわけではないため、利用する国の対応状況を確認してください。

初回は顔画像や指紋を登録

EES導入後、初めて対象となる国境を通過する際は、旅券情報に加えて顔画像や指紋などの登録が行われます。日本からの通常のビザ免除旅行では、顔画像と指紋の登録を想定して準備してください。子どもについては、12歳未満の指紋採取は免除されますが、制度全体の対象外になるという意味ではありません。

2回目以降は、すでに登録された情報の確認が中心になります。ただし、状況によって再登録や追加の確認を受けることがあり、必ず自動ゲートだけで終わるとは限りません。指紋採取が難しいなどの事情があれば、係官へ伝えてください。

乗り継ぎ時間に余裕を持つ

初回登録には、これまでの旅券確認に加えて操作や確認が必要になります。所要時間は、空港、混雑、端末の状況、同行者の人数で変わるため、「登録は何分」「待ち時間は必ず何時間」と一律には案内できません。

特に注意したいのは、日本からドイツやフランスなどを経由してイタリアへ向かう場合です。最初にシェンゲン圏へ入る乗り継ぎ空港で登録・審査を受けることになるので、そこでかかる時間が次の便に影響します。

航空券を選ぶときは、表示されている乗り継ぎ時間だけでなく、入国審査やターミナル移動の有無も確認してください。別々に買った航空券では、遅れた場合の対応条件も変わります。価格に加えて、乗り継ぎに余裕のある航空券を候補にすると、準備の負担を減らしやすいかなと思います。

ETIASは開始前と開始後を分ける

ETIASは、ビザ免除で渡航する人を対象とする事前の渡航認証です。EESとは別の制度なので、開始状況と申請の要否を確認しましょう。

現在は申請受付前

2026年10月10日の確認時点で、EU公式サイトはETIASが未稼働で、渡航認証の申請を受け付けていないと案内しています。現時点で、イタリア旅行のためにETIASを申請・購入する必要はありません。

一方、日本国外務省などには2026年第4四半期の導入予定という案内があります。ただし、第4四半期は10月から12月までの期間を指す予定であり、「10月1日から申請開始」「10月の旅行者は全員取得済みでなければならない」という意味ではありません。

予定されている時期と、実際の稼働・申請受付・義務化の状態は分けて確認することが大切です。EUは具体的な開始日を開始前に告知するとしています。この記事を読む日や出発日が確認日よりあとなら、必ずその時点の案内を見てください。

「開始予定」と「申請できる」は別

未稼働の段階で、公式申請として個人情報の入力や支払いを求めるサイトには注意してください。受付が始まったかどうかはEU公式案内で確認し、過去の記事に書かれた予定だけで判断しないようにしましょう。

EESとETIASの違い

2つの制度は、手続きのタイミングで覚えると分かりやすいですよ。EESは「国境を通った記録」、ETIASは「渡航前の認証」と考えてみてください。

EES|現在運用中

主に国境で行う登録・確認です。出入国の日付や場所、旅券情報、生体情報などを記録します。日本で全員が有料の事前申請をする制度ではありません。

ETIAS|確認時点では受付前

開始後に、対象となるビザ免除旅行者が渡航前に申請する認証です。認証が必要になる旅行では、出発前に承認状況を確認します。

パスポート|どちらでも必要

EESへの登録やETIASの承認があっても、期限などの条件を満たすパスポート原本が必要です。

ETIASを取得しても、EESの手続きが免除されるわけではありません。また、どちらも長期滞在や就労のためのビザを代替するものではないため、観光以外の予定がある人は別途確認してください。

申請料は20ユーロ

開始後のETIASについて、EU公式が案内している申請料は1人20ユーロです。古い記事には7ユーロと書かれていることがありますが、確認時点の案内とは異なります。この20ユーロは公式申請の手数料で、旅行会社や代行業者のサービス料とは分けて考えてください。

申請時に18歳未満、または70歳を超える人などは、手数料の免除対象とされています。年齢の表現には注意が必要で、「70歳以上は全員無料」とは異なります。また、料金が免除されることと申請自体が不要になることは別です。子どもも、対象者であれば一人ずつ認証が必要になります。

日本円での引き落とし額は、そのときの為替やカード会社の条件などで変わります。誤解を避けるため、この記事では固定の円価格に換算しません。なお、これは制度開始後の公式料金として公表された額であり、現在払うべき費用ではありません。

費用や年齢の免除条件、申請受付の状態は、EU公式「ETIASのよくある質問」で確認できます。代理サービスを利用するなら、公式手数料とは別に何がいくらかかるのか、契約前に確かめてくださいね。

開始後の申請と有効期間

受付が始まったあとは、公式サイトまたは公式アプリで、一人ずつ申請する方式です。旅券情報、連絡先、旅行予定などの入力が必要になるため、使用するパスポートを先に確定させておくと準備しやすくなります。

申請は数分で処理されるケースが多い一方、追加確認などで最長30日ほどかかる場合もあります。旅行日より十分前に申請し、受付メールだけでなく承認結果も確認してください。

認証の有効期間は、原則として3年間、または申請に使ったパスポートの期限までのうち、早く到来する方です。旅券を更新した場合は新たな認証が必要になります。有効期間が3年あっても、3年間連続で住めるという意味ではなく、短期滞在の日数制限は引き続き適用されます。

EUは開始後の移行期間と猶予期間も案内しています。ただし、期間ごとに扱いが違い、猶予期間の例外も限定的です。「開始したら即日全員必須」とも「しばらく誰も申請しなくてよい」とも決めつけず、旅行日の案内に従ってください。

入国審査の場所と流れ

入国審査は、必ずイタリアの空港で受けるとは限りません。直行便と乗り継ぎ便で、手続きを行う場所を確認しておきましょう。

直行便と乗り継ぎ便の違い

日本からローマやミラノへ直接入る便なら、通常はイタリア到着後にシェンゲン圏への入国審査を受けます。一方、日本からフランクフルトを経由してローマへ向かう場合は、通常、ドイツの乗り継ぎ空港でシェンゲン圏へ入る審査を受ける流れです。

パリ経由ならフランス、チューリヒ経由ならスイスなど、最初に圏内へ入る地点が基準になります。その後の圏内便では通常、同じ外部国境の入国審査を繰り返しません。ただし、一時的な国境管理や身分確認が行われる場合もあり、パスポートは必要です。

イタリア旅行のルフトハンザ機内で撮影されたロゴ入りカード
イタリア旅行のルフトハンザ機内で撮影されたカード。圏内で乗り継ぐ旅程では、最初の到着国で入国審査を受けるのが基本です。

到着から入国審査まで

到着後は、乗り継ぎや入国の案内に沿って進み、使用する旅券に対応した列へ向かいます。EU旅券向けの列と、それ以外の旅券向けの列が分かれていることがあります。自動ゲートを使えるかどうかも現地の表示や係官の案内で確認してください。

EESの登録や確認を行ったうえで、旅券と入国条件の審査を受けます。機械での操作が済んだから入国審査全体が終わったとは限らないので、案内された次の場所へ進みましょう。審査後の荷物受け取りや税関の順番は、乗り継ぎの有無や空港の動線によって変わります。

旅券や予約書類は、取り出しやすい手荷物に入れておくと便利です。ただし、係官への提示が終わったらすぐしまい、荷物から目を離さないでください。空港や公共交通機関では置き引きも報告されているため、端末操作に集中している間も貴重品の置き場所に注意しましょう。

質問には予約に沿って答える

入国審査では、旅行目的、滞在日数、宿泊先、帰国予定などを確認されることがあります。観光なら観光と伝え、予約したホテルや出国便を示してください。長い説明を暗記するより、予約書類と矛盾しない短い回答を用意する方が実用的です。

例えば、目的を尋ねられたら「観光です」、期間を尋ねられたら「10日間です」、宿泊先を尋ねられたらホテル名と予約確認書を提示する、といった準備で構いません。使う日数は、日本を出発して帰国するまでの日数と、圏内で実際に滞在する日数を区別しておきましょう。

◆黒糖のワンポイントアドバイス

私は、ホテル名、滞在日、帰国便をひとつのメモにまとめておく準備が便利だと思います。予約メールを何通も探すより、まず予定の全体を見せて、必要に応じて確認書を開ける方が扱いやすいですよ。

資金と到着後の手続き

旅券と出入国の制度に加えて、滞在を支える資金や宿泊先での届出も確認しておくと、旅行の準備をひと通り済ませられます。

資金基準と旅行予算は別

イタリア政府は、入国に際して滞在中の生活と帰国を支えられる資金を求めています。イタリア外務省の資金基準では、滞在が1~5日の場合、単独旅行者は期間全体で269.60ユーロ、2人以上の場合は1人あたり212.81ユーロという区分が示されています。

1~5日|期間全体の固定額

単独旅行:269.60ユーロ

2人以上の旅行:1人あたり212.81ユーロ

6~10日|1人1日あたり

単独旅行:44.93ユーロ

2人以上の旅行:1人あたり26.33ユーロ

出典はイタリア外務省「入国に必要な生活資金の算定表」で、確認日は2026年10月10日です。滞在期間によって固定額と日額の方式が変わるため、この2区分を11日以上の旅行へそのまま当てはめないでください。

これは入国条件の資金基準であり、現地で快適に旅行できる予算の目安ではありません。また、その額の現金を全員が必ず持ち歩くという意味でもなく、政府案内では現金以外の資金証明方法も示されています。帰国費用や宿泊の説明も含め、自分の予定を支えられることが大切です。

ホテルの登録と滞在の届出

イタリアでは、外国人の滞在に関する届出があります。ホテルなどの宿泊施設に泊まる場合は、チェックイン時の所定の登録によって、旅行者自身の警察署への届出が不要になる場合があります。宿泊先でパスポートを求められるのも、宿泊者の確認と登録のためです。

一方、友人宅や個人宅などへの滞在では、ホテルと同じ対応を前提にしないでください。入国経路や宿泊形態に応じた届出が必要か、受け入れ先と滞在地の警察当局に確認しましょう。短期観光の届出と、長期滞在の許可申請も別の手続きです。

特にEES導入後は、スタンプがないことだけを根拠に、従来のブログで紹介された届出方法を判断しないことが大切です。ホテル側で何を行うのか、自分で追加対応が必要なのかを確認してください。外務省の「イタリアの安全対策基礎データ」には、旅券条件や滞在時の留意事項も掲載されています。

出発前の確認を順番に進める

旅行を決めたら、まず同行者全員の国籍、旅券の期限、旅行目的を確認します。次に、シェンゲン圏へ入る空港と出る空港、過去の滞在日数を確認。これが決まると、ビザの要否と経由国の条件を確認しやすくなります。

そのうえで、宿泊先と出国予定を説明できる予約書類を準備し、ETIASの稼働状況を見てください。受付開始後の旅行なら、申請が必要な状態かを確認し、必要に応じて十分前に手続きを進めます。旅行直前には、日程変更が旅券の残存期間や滞在上限に影響していないか見直しましょう。

手続きが気になる場合は、出発前の案内を確認できる海外ツアーを検討する方法もあります。ただし、ツアーだから個人の旅券条件や認証確認を省けるわけではありません。旅行会社がどこまで支援するのか、自分ですることは何かを申込時に確かめてくださいね。

入国手続きのよくある質問

Q1. ビザなしなら事前申請は不要ですか?

A. 日本の一般旅券による通常の短期観光では、ビザは原則不要です。2026年10月10日の確認時点ではETIASも受付前ですが、開始後の旅行では渡航認証が必要になる場合があります。ビザの免除と、渡航前の手続きが一切ないことは同じではありません。

Q2. パスポートは帰国日まで有効なら大丈夫?

A. 通常はそれだけでは足りません。シェンゲン圏からの出国予定日後3か月以上の有効期間と、入国時点で過去10年以内に発行されたことが必要です。他の国も経由するなら、その国の条件も確認してください。

Q3. ドイツ経由ならEESはどこで行いますか?

A. 日本からドイツで乗り継ぎ、イタリアへ向かう通常の旅程なら、最初にシェンゲン圏へ入るドイツの空港で行います。ローマ到着後に初めて手続きするとは限らないため、乗り継ぎ時間も含めて確認しましょう。

Q4. ETIASは子どもも申請しますか?

A. 開始後、ETIASの対象となる子どもは一人ずつ申請する必要があります。18歳未満は申請料の免除対象ですが、認証そのものが不要という意味ではありません。保護者が代理で申請する際も、子ども本人の旅券情報を使います。

Q5. ETIASが承認されれば必ず入国できますか?

A. 承認は入国を保証するものではありません。パスポートの条件、滞在日数、旅行目的、宿泊先や資金などの確認は引き続き行われます。認証だけに頼らず、旅行予定を説明できる書類も用意してください。

出発前は公式情報で最終確認

イタリア旅行の入国準備は、条件を満たすパスポートと、自分の旅程に合う手続きの確認から始まります。日本人の短期観光は原則ビザ不要ですが、残存期間やシェンゲン圏全体の滞在上限は別に守る必要があります。

  • 旅券はシェンゲン圏出国予定日後3か月以上有効か確認する
  • 通常の短期滞在は圏内全体で180日間のうち最大90日
  • EESは国境での登録で、最初に圏内へ入る空港を確認する
  • ETIASは確認時点では受付前。開始後の旅行は最新の申請条件を見る
  • 宿泊先、出国予定、資金を説明できる資料を準備する

日本国外務省、駐日イタリア大使館・イタリア政府、EU公式の案内を、あなたの出発日に近い時点でも確認してください。予定の告知と現在の運用を区別しておけば、古い情報に振り回されにくくなります。

必要な準備を済ませたら、あとはイタリアで何を楽しむかに時間を使いたいですね。旅券と予約書類をもう一度確認して、気持ちよく出発できる状態にしておきましょう。

よかったらシェアしてね!

この記事を書いた人

目次
閉じる